TVドラマ制作会社様のご依頼で老舗旅館の建物保護（養生）作業実行！

建物保護（養生）を承った旅館は、全国各地から遥々来られるお客様のためにある最高の旅館です。その為に、各お客様にはご迷惑はかけられません。撮影時間が限られているのは当然です。

というわけで…AM8：00から建物保護作業を開始いたしました。撮影に終了予定は、21：00頃です。養生材撤去作業は、23：00がリミットです。

早朝４時半、資材を積込、資材の個数を確認します。

横浜町田にある本社から撮影に使われる老舗旅館までは、かなりの道のりがありました。

途中で車両トラブルなどがないように、車両点検も念入りに行います。養生資材の準備、車両の点検が終わり、出発いたしました。

自社トラックは、東名高速を走り、神奈川県にある目的地に向かいます。いつもは絶景な場所もこの日は曇り空でした。

到着して、担当者の方と養生する場所の打ち合わせを綿密に行ないます。どこの経路を通って撮影機材を搬入するのか。そのためにどの場所を入念に保護（養生）するべきか？

打ち合わせ終了後、すぐ作業を始めました。

何百年もの歴史的建造物でもある老舗旅館です。壁や床の素材は、とても繊細なため、養生用テープが貼れません。もちろん、歴史ある建造物に、テープ痕を残すことは許されません。

その為、養生板同士をテープで貼り、その板が倒れないように工夫をして作業をすすめていきました。

ベテラン作業スタッフは、長年のキャリアをもとに、壁や床に直接テープがつかないよう様に「プロの道具」を利用して建物の保護（養生）を行ないます。

床や壁には、養生シートやプラダンと呼ばれる専用の養生板、ウォールキーパー（養生板の転倒防止道具）を使用して、価値ある建造物を安全且つ確実に保護していきます。

床は、何重かに養生シートを敷き詰めていき、ガラス部分も丁寧に保護していきました。

旅館の趣ある階段部分には、新築一戸建てなどで使用する階段パットを使い、傷がつかないように丁寧に養生します。

そして、時間通りに養生作業が終了いたしました。

撮影が終わるまでの間、一度事務所に帰社いたします。夜に再び、旅館に戻ります。今回は、撮影が長引いてしまいました。

撮影が長引くことは、よくあります。今回の場合は、旅館側で使用期限が決められていたため…

我々スタッフが、養生材撤去に残された時間は、わずか１時間しかありませんでした。撮影クルーが、先に撮影機材を搬出し終わったあと、養生資材の撤去を開始いたしました。ホワイトポールも撤去いたします。

旅館に向かう道中で「素早い撤去実行の役割分担」をして、準備をしてきた我々は、無事に1時間以内に全ての資材を撤去いたしました。

多少余った時間で、残置物を残さぬよう確認を入念に行いました。最後に掃除をして作業完了です。