価値あるモノを収める倉庫とは?そのルーツを探り知りえた大切な事
プレミアムストレージサービスでは、その名の通り倉庫を活用しながら、お客様にとって価値の高いモノを取り扱う様々な(ストレージ)サービスを日々実行しています。
例えば、このような価値あるモノの取り扱いがございました。
- クロムハーツレザーソファの預かり。
- ショールームにある特殊商材の梱包保管。
- イタリア製シリック飾り棚の吊り上げ。
- 引越を伴うヴィンテージ楽器の運搬保管。
文末に上記事例リンクをつけておきます。
価値のあるモノを当社のストレージ(倉庫)を活用して、安全にお預かりしたり取り扱いをさせていただいております。
スタッフ同士で、倉庫を活用したサービスの価値について話していると、ある疑問が生まれました。
「元々の倉庫の役割とは、何なんだろう。」
「昔はなぜ必要だったのか。」
「どんなモノを入れていたのかな。」
そんな疑問がスタッフの間で生じたのを機に、倉庫のルーツを探ってみようということになりました。
小学校や中学校で確か、竪穴(式)住居が教科書でてきたとき…

高床(式)倉庫というのが一緒にのっていたような気が…
そんな記憶を頼りに、今回訪れたのが横浜市都筑区の「大塚・歳勝土遺跡公園」です。
(撮影:PSS-Staff 文責:PSS専任ライター)
目次
大塚・歳勝土遺跡公園へ
とても天気の良い日中に到着したのが「大塚・歳勝土遺跡公園」という大きな公園です。
「おおつか・さいかちどいせきこうえん」と読むのだそうです。
横浜市歴史博物館と隣接しているこのとても大きな公園では、子供からお年寄りまでが沢山訪れ、散歩やボール遊びなどをしていました。とても広いです。
調べてみると、この「大塚・歳勝土遺跡公園」は、1972年の都市開発時に多くの竪穴住居跡や高床(式)倉庫跡が発見された大変貴重な遺跡でした。
公園内には、竪穴住居や高床倉庫が復元された集落があります。
(確か…17時まで中に入ってみる事が可能。)

今回の目的である復元された集落に訪れる途中、園内の中で竹林を栽培しているようで沢山の竹の子を拝観することができました。
竪穴(式)住居で生活をイメージ
復元された集落につくと、竪穴(式)住居が沢山見る事ができました。

弥生時代に使われたとされる竪穴(式)住居です。

屋根の部分はこんな感じです。

入り口には階段らしきモノがついていました。その昔は、これを降りて家に入ったのでしょうね。

中は、このように土の状態です。かなり広く、数名家族で住んでいたようです。

中から屋根を見上げると崩れないように、しっかりした縄で結ばれているのがわかります。

土器です。こういったものを作りながら、生活していたんですね。

竪穴(式)住居で、当時の人々の生活を想像しながら、いよいよ倉庫のルーツを探るべく高床(式)倉庫へと我々スタッフは向かいました。
高床(式)倉庫と我々の倉庫の共通点
いよいよ高床(式)倉庫が見えてきました。

不思議な形の脚がついています。
脚をつけて高くしている理由は何なのか。

それの答えは、風通しよくして、湿気を避ける為だったそうです。
なぜ、この倉庫は湿気を避けるのでしょうか。
高床倉庫には、お米などの穀物を中心に、また武器、農具、衣類まで収納していたようです。
湿気を避け、カビの発生などによるモノの劣化を避けることができました。
下の写真は、当社プレミアムストレージサービスで使われている保管専用のラックです。

下が高くなっていて、板がカスタマイズされて貼られています。これは、風通しを良くして湿度の対策になっています。
価値あるモノを守るために安全性について考えることは、今も昔も同じでした。形はだいぶ違いますが…
高床(式)倉庫に戻ります。

脚の真ん中あたりには、下からねずみが登ってこないように(ねずみ返し)造られていました。
「珍しい。」
とはじめに思った脚の形は害獣対策でした。
では、当社の保管サービスではどんな工夫がされていたのか…

当社の倉庫は室内型倉庫でネズミがでることはありませんが、ホコリが入らないように厳重に保管ラックの周りに巻くのが、ストレッチフィルムと呼ばれる専用のラップのようなツールです。
空調設備に用いるエアコン等の風が、直接家具にあたってしまったり、ホコリがついてしまうと「モノ」劣化に繋がります。
プレミアムストレージサービスでも、防塵対策や防湿対策の為に、様々な工夫をしています。

除湿剤のシリカゲルも工夫の一つです。
高床(式)倉庫は日本だけにあるのか。
調べてみると日本以外に、高温多湿な東南アジアをはじめ、ヨーロッパ各地やアフリカでも似たような倉庫がありました。
ヨーロッパでは石造りの倉庫がありました。
17世紀~18世紀に造られたものが多く、上に十字架がついていて教会のようになっています。穀物を主に貯蔵していたようです。調べてみると、籠城するときの兵糧に用いる事もあったそうです。
高床(式)倉庫は価値あるモノがある神聖な場所
話は、日本に戻りますが…
日本で高床倉庫が普及したのは、農耕社会が成立した弥生時代からと言われています。
お米、穀物などの収穫した食料は、風通しが良い場所に保管しないと、品質が落ちてしまいます。地面に近いほど湿気が多く、劣化しやすいからですね。
農耕が生活そのものであった弥生時代においては、お米や収穫物が何より大切でした。

必然と生活に影響を与える稲の穀霊に対する信仰(※)が強くなり、その大切な穀霊がいる建物が高床倉庫でありました。
※穀霊信仰とは、精霊信仰の一種なのだそうです。この世のあらゆるものに霊が宿るという信仰であり縄文時代からあると言われています。
高床倉庫=生活に必要な食料の保管場所=価値の高いモノが存在する場所
そういった信仰の名残が、神社の神明造に発展し、高床になっているのだそうです。
高床で食神がおられる神社…


高床(式)であり、五穀を司る神様がおられる神社がありました。上記は、川崎市にある十二神社という神社の写真です。再建された社殿はとてもキレイでやはり高床となっていました。社殿横にいるのは「宇気母智大神(うけもちのおおかみ)」=食物の神様です。手には稲や野菜を持っていました。これを見ても古より食糧が、価値の高いものであったと分かります。
価値あるものを取り扱うストレージサービスを目指して
倉庫のルーツを辿るにつれ、価値ある大切なモノを守るという場所ということが分かりました。

そして、有名な伊勢神宮などでも使われている神明造りの起源でもあると知りました。
そんな倉庫のルーツを探り、プレミアムストレージサービスの倉庫も、お客様にとっての大切なモノを安心して置ける場所にしなければいけないと改めて思いました。

そしてその大切モノを守るのは、倉庫だけではなく、我々スタッフ一人ひとりの責任であると感じました。

サービスは人に喜ばれるものでなければいけないし、人の役に立つものでなければいけない…その為に提供する側は、親切で信頼される人々であるべきです。
これからも、価値あるモノを安全に預かれる場所とサービスを追求して参ります。
スタッフ一同より
価値あるモノの取り扱い事例