巨大新築一戸建ての建て替えに伴う引越保管を綿密な計画と技術サービスを駆使し10日作業工程で一社完結!
本事例は、一戸建ての新築建て替えを伴い、大量の小物や段ボール、大型アンティーク・ブランド家具等の運び出し(引越)から自社保管倉庫で家財のお預かり、そして大型家具の三階へ手作業吊上げ、運び入れまでの全役務をプレミアムストレージサービスが一社で承ったその「引越保管一大プロジェクト」の内容をピックアップし、実例記事にしたものとなります。
同じようなお悩みをお持ちのお客様のご参考になれば幸いです。
(写真動画撮影:UCHIGASAKI)
(文責:PSS専任ライター)
~今から約2年ほど前でしょうか。
セカンドハウスであるマンションからのお引っ越しと荷物のお預かりをプレミアムストレージサービスで実施させていただきました。
以前の引越保管サービスでは…
- 大理石暖炉型テレビ
(グラスルーチェ) - ダイニングテーブル
チェア6脚 - 冷蔵庫
- ソファー
- 椅子1脚
- コート掛け
…
セカンドハウスから搬出した家具一式は、長期保管用に梱包した上で自社の倉庫でお預かりしていました。
そのT様より当社に再びご相談が入りました…
【ご相談内容】
こんにちは。
約半年前に千代田区から都内への引っ越し及び保管をお願いしたTです。その節はありがとうございました。
今回は、自宅の解体新築を決めましたので、工事期間の引っ越し及び家財保管の追加をお願いします。
つきましては、解体新築する予定の自宅に一度お越し戴き、下見とお見積りをして頂きたくご相談させていただきました。
現自宅から複数箇所への移送を考えております。簡単に記載いたしますのでご検討下さい。
- ○月○日午前
現地調査 - ○月○日~○日
引越(横浜市戸建て・神奈川西部地区の倉庫)
保管(スタンダード及びハイグレードブース)
ピアノ移送(横浜市戸建て若しくは御社倉庫)
T様よりそのようなご相談をいただき、今回事例の「複数日工程をかけた巨大ご新築一戸建ての建て替えを伴う引越保管プロジェクト」が始まりました…
目次
綿密なプランニングを実施
現ご住居がある都内の一戸建てに、当社のベテランプランナーが現地調査に伺いました。
庭のある大きな一戸建内には、大量のお荷物やアンティーク家具等がございました。
ベテランプランナーは、的確な質問とヒアアリングを繰り返しながら、一部屋一部屋その全貌を具体的な数値に置き換え、使用するトラックやお預かりに要する保管ラックの量、また作業人員数や要する時間、そして各家財の価値等まで…
あらゆる角度からプロとして綿密にプランニングをしていきました。
【主な荷物】
- カウチソファ
- 3人掛けソファ(幅2m~)
Poltrona Frau - 2人掛けソファ
- 1人掛けソファ
- Antiqueキャビネット
(ガラス製) - Antiqueカップボード
(ガラス製幅2m~) - 跳ね上げベッド2台
(分解組立て作業) - TV2台
- デスク・チェア
- スタンドライト
- 絨毯
- 桐箪笥(大)
- 食器棚(大)
- 本棚(大)
- 人形ケース・屏風
- 絵画・骨董品
- アップライトピアノ
- シャンデリア
- 洋服をしまう専用ケース
20箱以上 - 小物をしまう段ボール
300箱以上
見漏らしが無いよう、間違いが無いよう、慎重に慎重を重ねた現地調査には数時間を要しました。
プランナーは、T様のご自宅から横浜市にある会社へと戻り、借り住まいとなるタワーマンションへの引越をはじめ、T様がご希望する各場所(地域)への大量の家財を振り分けるプランを作成していきました。
運搬先(引越先)の建物や道幅等の状況や具体的な条件等も確認しながら、慎重に作業計画を立てていきました。
実行計画を立てる際には、T様の身体へのご負担等も考慮し、体力的にも無理のないように、また一日の時間を全て潰してしまわないようにも十分配慮いたしました。
こうして綿密に立てられた作業の実行計画は、合計10日間工程(搬出4日+搬入6日)という「引越保管サービスの一大プロジェクト」となりました。
搬出入実施前の事前ミーティング
担当プランナーは、プロジェクトに関わるメンバーと情報を共有いたしました。
T様は、現在スタンダードブース(当社倉庫の常温常湿の保管空間)で保管ラック4台分の家財をお預かりしています。今回のご希望は、ご自宅である一戸建ての建て替えに伴い、3箇所への引越と一部追加保管になります。
そして完成後、全ての荷物をご新居の一戸建てへ搬入するという内容です。各場所(各地域)からの搬出(運び出し)作業では、4日間、ご新居完成後の搬入作業は6日工程、合計10日工程での作業実施プランになります。時間配分には、十分気をつけて下さい。
【共有された主な搬出内容】
- 仮住まいへの引越し|トラック3台分
1日目は大物家具・家電・段ボールをトラックに積める分の運搬いたします。仮住まいはタワーマンションの上階になります。建物の保護作業の準備も怠らないようお願いいたします。 - 仮住まいへの引越し|トラック2台分
2日目は、1日目に運べなかった残りの荷物を仮住まいへと搬入いたします。万一ですが、仮住まいに荷物が納めきれない場合は、当日別プランを考える可能性があります。常に連絡が取れる状況を作って下さい。 - 一戸建へ引越と保管倉庫へ入庫|トラック2台分
アップライトのピアノは一戸建てへ運びます。お預かりする家財一式はすべてハイグレードブース(定温定湿の空調空間)へ格納いたします。 - 神奈川西部地区への輸送|トラック2台分
神奈川西部地区は保管場所として、12畳分確保していただけます。シャンデリアの取り外し+梱包はT様にて業者手配済みです。
【共有された主な搬入内容】
- 横浜市一戸建て~ご新居
- プレミアムストレージサービス保管倉庫~ご新居
- 仮住まいマンションの箱詰め荷造り
- 仮住まいマンションからご新居(1回目)
- 仮住まいマンションからご新居(2回目)
- 神奈川西部地区~ご新居:○月に決行
ご新居では3階リビングやお部屋への搬入がメインとなります。
ご新居の一戸建てには、家庭用エレベーターもありますが、家具の多くは大きさや幅が大きすぎて利用できません。その大きさの家具になると、階段も通すことが不可能です。
その為、庭へ回り手作業で3階リビングへと吊上げ作業が必須になります。家具は、アンティークやブランド家具のような非常に価値が高く大型で重量のあるモノも数多くありますので、しっかりとした事前準備を行なって、作業を実施し成功させてください。
私どもは、様々な情報を事前に共有し意見交換をし、道具も含め万全の準備を整えた上で、搬出及び搬入作業の当日を迎えることになりました。
引越保管に関わる搬出搬入作業
自社保管倉庫でお預かり
自社保管倉庫に家財を持ち帰り、メンバー全員で保管ラック格納作業を実行いたします。
そして、それから約1年数ヶ月が過ぎた頃…
T様より新居完成のご連絡をいただきました。
【T様よりご連絡】
建て替え工事の目処がついてきましたので、約1年前に運んでもらった各場所にある荷物について、新居へ運ぶ予定を立てたいと考えています。よろしくお願いいたします。
計画通り先ずは、横浜市の一戸建てから新居一戸建てへお荷物の搬入いたしました。
仮住まいからの引越(一日目)
仮住まいのタワーマンションでは、共用部分の養生作業をしっかりと行ない2日間かけて大量の荷物を搬出していきます。
【養生部分の内容】
29階エレベーター入り口と箱内
29階フロア50~70メートル
仮住まい室内
地下1階通路の角
備考:トラックから部屋までの距離:100メートル
仮住まいからの搬出作業が完了し、ご新居の一戸建てへ向かいました。
到着したご新居は、3階建ての大型一戸建てで、2世帯でお住まいになられるようでした。
内外装には、あらゆるところに無垢の杉材が使用されたとても温かみのあるご自宅へと生まれ変わっていました。
又、室内も一つひとつに大変こだわりが感じられ、全体は無垢材で明るく居心地が良い空間へと生まれ変わっていました。
階段や室内の養生作業(建物の傷予防措置)をメンバー全員で実施し、その後、T様と打合せをして置き場所や搬入経路等を確認していきました。
荷物や家具の搬入作業が開始され、木の香りが漂う明るい空間を通り、エレベーターや階段を使用させていただき、T様がご希望の場所へと家財を設置していきました。
手作業で大型家具を3階へ吊上げ
さて、前日に自社保管倉庫から運び入れた幅2m超えの3人掛けブランドソファやアンティークキャビネットなどは、一時的に1階部分に設けられた茶室の付近に置かせていただきました。仮置きした理由は、人数を揃えた上で仮住まいからの引越時に手作業で吊上げるためです。
外構はまだ工事中でしたので、大型家具を吊上げ場所である庭へ回していくのには、細心の注意をして運びました。
大型家具を手作業で吊上げる際の、手ぶれによるベランダや無垢材でできた外壁損傷等の予防措置である、養生作業にも細心の注意をいたします。吊上げる大型家具は、アンティークやブランドソファ等で大型の上に相当な重量があり、気を抜くことはできない作業の連続となりました。
こうしてプロジェクトメンバーで息を合わせ、保管倉庫でお預かりしていた大型家具を無事吊上げることができました。
倉庫でお預かりし吊上げたソファは、Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)(※)…
別梱包してあったクッションを開梱していきます。
取り外していたソファクッションもしっかりとはめ込んで取付けます。
こうして、仮住まいからの新居への引越1日目が無事終了いたしました。
※ ポルトローナ・フラウとは…
1912年創業、一人掛けの椅子を意味する「ポルトローナ」と、創業者レンツォ フラウから名付けられたのが、ポルトローナ・フラウという家具メーカーです。既に100年以上の歴史がある老舗ですが、創業から革張りのアームチェアやソファの製作を中心に展開していました。そして、1926年には、ついにイタリア王室御用達ブランドとなったそうです。
創業からのこだわりの革は「ペレ・フラウ」と呼ばれ、仔牛の上質な革のみを使用し独特の柔らかさを持っています。丁寧な職人技で仕上がる美しい外観としなやかな手触りの革のアームチェアやソファは、疲れた身体をやさしく癒やしてくれるような座り心地なのではないでしょうか。
仮住まいからの引越(二日目)
2日目も、タワーマンションの養生作業を手際よく行ないました。
仮住まいから運び出し自社トラックに積載が終了して、ご新居に到着いたしました。
搬入前に、入念に打ち合せを行います。今回が最も運び入れるモノが多い日となります。
―責任者
「本日は、大型の家具の組立設置と大量の段ボールの搬入が同時にあります。まず、大型家具をご希望の場所に運び入れし、組立設置を優先して行ないます。設置については、必ずT様に位置確認を行なって下さい。また、段ボールは直接フローリングに置かないように敷物を敷いてその上に置くようにしてください。それと、段ボールのラベルは必ず同一方向に向けて、後から見やすいように心掛けるようお願いいたします。」
責任者の指示を聴き、メンバーが作業を開始いたしました。
仮住まいから運んできた大量の荷物を、ご新居へと運び入れていきます。
2日目は、1日目とは違い小物や段ボールも沢山ございます。300箱超になる段ボールなどは上手く整理整頓を繰り返して設置いたします。
置き場や置き方の確認も小まめに、T様と奥様と繰り返し行ないました。
「ベッドのセンターの位置はここになりますね。よろしいでしょうか。」
跳ね上げベッドの設置場所についても、慎重に確認していきました。
大型の冷蔵庫が搬入口を通らず、ご新居の扉やドアを取り外して取付ける作業を繰り返し行ない、ご希望のパントリー内へと運び入れしていきます。
大きな冷蔵庫は、キッチン用とパントリー用の2つございました。
アンティーク家具の加工ガラスを慎重に開梱し、組立て設置していきます。
仮住まいや当社の保管倉庫から運び入れた大型家具は全て原状復帰をして、元通りにしていきました。
T様と奥様双方と、ご新居での設置作業時には、きちんと対話して確認をすることを努めました。
仮住まいからご新居への引越2日目の搬入作業は、当初の実行計画より難航いたしました。
搬入~開梱、組み立て~設置、確認~微調整を繰り返し実施していると、あっという間に外は薄暗くなっていました。
それでも、焦らず一つひとつ丁寧に作業品質には妥協せず、全メンバーが最後まで最善を尽くしました。
こうして、2日目の作業が無事完了いたしました。
神奈川西部地区からご新居へ運搬
いよいよプロジェクトも最終日を迎えました。1年数ヶ月前運び入れた神奈川西部地区にある荷物を積み込みに伺います。
引越当日はよく晴れ渡りました。広大な敷地内には、様々な種類の木々があり、空気も澄んでいて大変心地の良い搬出作業となりました。
T様と再度打合せをして、一度倉庫スペースより表に出した荷物の確認を実施いたします。
荷物の個数や状態等の確認を慎重に行ないます。
ここ数日間、T様と対話を繰り返しながら作業を行なってきました。その為、メンバーとT様の関係性も近くなっていました。複数日工程の仕事では、この対話がとても大切です。遠慮せず様々なことを伝えてもらえるようになることも、自社の価値であると私どもは考えています。
さて、倉庫内の荷物をトラックに積み込みその後、段ボールの敷地内移動を行いました。倉庫から本宅へと歩いて運んでいきました。
本宅のリビングから見える景色は、目の前が斜面となっていて遠くまで美しい風景が広がっていました。
「とても、きれいな景色ですね。」
そんな会話をしながら、T様と一緒にゆっくりとトラックへと戻って行きました…
再び都内のご新居一戸建てへと数時間かけ移動していきました。
ご新居に輸送してきたトラックが数時間後到着し、荷物の搬入作業を行ないます。
最終日の6日目は生活のスタートが速やかにできるように、一度置いたソファや段ボール等も一番生活がしやすい状態を考えて、T様と奥様のご希望を良くお聴きしながら、一度座っていただいたりしながら、確認と移動を繰り返していきました。
―スタッフ
「寛ぐ際の最良のソファの置き方はどうなのか…」
「生活を最良の状態でスタートできるようにする置き方は…」
―スタッフ
「ソファは、こちらに置いてみたらいかがでしょうか。」
―スタッフ
「一度ご移動いたしますので、座って確かめていただいてよろしいでしょうか。」
最終日の搬入作業が完了し、最後に養生で使った資材を撤去し、作業中にでたホコリを掃除機を使い除去していきます。
こうして、数年の長い引越保管プロジェクトを一社で無事に完結することができました。
全作業が終わって記念写真
―T様
荷物の預かりからはじまり…本当に長い間ありがとうございました。引越作業もおつかれ様です。レイアウトのアドバイスもいただいてとても助かりました。また段ボール回収のときにご連絡させていただきます。
作業完了後には、ポルトローナ・フラウのソファに座ったT様ご夫妻と作業責任者で記念写真を撮影させていただきました。
左のアンティークキャビネットやポルトローナ・フラウソファは手作業で吊上げ搬入いたしましたので、メンバー全員、T様の喜んだお顔が拝見できて、誇らしい気持ちを持つことができました。
T様、奥様、本当に長い期間、当社の保管倉庫や引越等のサービス全般をご利用いただき誠にありがとうございました。
無垢材の明るく温かみのある素敵なご新居でいつまでもお元気で幸せにお過ごしくださいませ。
スタッフ一同より