避難目的の引越事例

当社プレミアムストレージサービスは、お客様の生活向上実現の為、倉庫を活用した様々なサービスを行っております。

そのようなサービスを一社で行うことのできる当社へのお問い合わせの中には、緊急性の高いご事情でお困りのお客様もおられます。

例えば

  • 契約した引越業者が来ない、退去日は今日が期限。
  • 突然の漏水で新品の家具を避難したい。

さらに深刻なご事情の中の一つに、DV(ドメスティックバイオレンス)に実際あわれていて…

  • 子供の荷物と生活必需品をもち安全な環境で、新たな生活をスタートしたい。

そのような案件のお手伝いをさせていただくケースもございます。

上記のようなご事情の場合は特に、身を引き締め自身の事として受け止め、プランナーをはじめ関わるスタッフは慎重に打ち合わせを重ね、一丸となって計画~実行までを一社で行います。

今回は、実際の事例をご紹介させていただきます。

(名前や日付等は全て実際のものではございません。)

もしも、今現在お困りの方がおられましたら、何かのご参考になれば幸いです。

2021.3記事を改善してます。

夕方の問合せと当日現地調査

電話プランナーイメージ
電話アドバイザーイメージ写真

Sさま(女性)から、16時頃にお電話が入りました。

内容は…

一戸建てから三人分の荷物を運び出して欲しいのですが、作業当日に荷造りを行ってもらいたいです。日程は、21日しかできません。それと…訪問見積もりなら、無理だと思いますが、今日、若しくは、16日しかできません。

当社のプランナーは…「今から現地調査にお伺いいたします。」とお伝えいたします。プランナーが、「本日の現地調査」を選択したのは、何やら異変を感じたからでした。

現地調査に到着し荷物を拝見するより前に、1時間ほど、お打ち合わせをさせていただきました。

また、現ご住所では、筆談を交えた打ち合わせとなりました。「なぜ筆談?」とお思いになる方もおられると思います。しかし、周囲に気が置けない状況化では、実はよくあるのです。

S様は、筆談で「DV(ドメスティックバイオレンス)による旦那さまからの避難目的の引越の相談である。」ことを教えてくださいました。

【確認したご事情】

  1. 自身だけではなく、子供たちへの10年以上に及ぶDVの事。
  2. 現状は、どのように対処しているのかという事。
  3. 警察や弁護士には、何やら相談しているのかという事。

そのような内容を確認させていただきました。

そこでは、弁護士に相談しながら離婚準備を進めていているが、引越は秘密に行う必要があるということでした。また、警察に相談した場合の相手の報復が怖いという話もお聴きいたしました。

そして…

そもそもこのような案件を取り扱ってくれるのでしょうか。業者さんがもし行ってくれなければ今回の計画は、失敗してしまうと弁護士にも言われていて…

プランナーは

「Sさま、様々ご事情をお話いただきありがとうございました。ご事情、荷物の状況や建物の状況を拝見させていただいて…きっと私どもスタッフなら、お役に立てそうです。」

そのように伝えると、Sさまは安心され号泣されてしまいました。

現地調査に伺いご提案するプランナー
プランニングイメージ写真

綿密な事前準備

その後、プランナーとSさまは、メールを中心としたお打ち合わせを作業実行前日まで繰り返しました。

(メールの内容は、今回の記事には掲載いたしません。)

メールにする理由は、電話などの場合盗聴の危険性もありますし、また、声に集中すると周囲の状況の変化に気が付かない事があるからです。

メールでは、引越作業当日は相手方(ご主人様)には告知せずに、その場にメモを残す算段である(弁護士と相談の上)と教えていただきました。

そして、その弁護士さんとも打ち合わせをさせていただきました。

計画は予定通り進み、作業前日になりました。

しかし、思わぬ事態となります…

思わぬ事態とその対処方法

作業当日、仕事で不在予定の相手方(ご主人様)が、急きょ在宅に代わってしまいました。

Sさまは、

弁護士と相談した結果、リスケジュールをしたい…

とメールでご連絡をいただきました。

プランナーは伝えました。

「落ち着いてください。予め相談していた警察とも、再度打ち合わせをして、しっかりと考えましょう。」

なぜ、リスケジュールをしなかったのか。それは、綿密に計画された実行日の急激な変更は、よくない(つまり、失敗の確率が高い。)ということをプランナーは、これまでの経験則で知っていたからでした。

そして、警察とも打ち合わせ熟慮した結果…「この日にそのまま実行した方が安全だ。」という結論となりました。

業務改善会議.2
事前準備のイメージ写真

但し、安全の為、以下の対策をいたしました。

  1. 警察立合いの元、相手方に作業妨害をしないという念書を作成、必要なモノを予め仮住まいへ移動。
  2. 作業当日は、警察の指示により相手方は一時退去。警察署でSさまは一時待機。
  3. 御見積書や帳票類は、万一でも情報を残さないよう、ペーパーレスで実行。
  4. 相手方が一時退去している間に、箱詰め荷造り~大型家具等の運び出しを実行。
  5. 自社トラックに積み込みして、そのまま自社倉庫へ移動。保管格納作業実行。
  6. 後日落ち着いたら、改めて現ご住所で使用したトラックとは、別のトラックでご新居へお届けする。

こうして、無事に運び出し~倉庫保管、新居お届け設置作業は終了いたしました。この時には、もちろん警察も相手方もいません。

作業が終了して

はじめての問合せから、Sさまは無事に終わったことに安心して感極まり泣いてしまいました。それでも、最後は関わった三名のスタッフと一緒に談笑して終えることができました。その後、Sさまからはメールが届きました。

内容には…

昨夜は久しぶりにぐっすり眠れ…、慌てそうな自分への的確なアドバイス、警察への早めの相談など、感謝してもしきれません。

というような内容が書かれていました。

Sさまは、無事に新たな生活を笑顔でスタートすることができました。

私どもの思うこと…

私どもには、Sさまの長期にわたるお悩みを全て知り理解はしてはおりません。それでも、今一番必要なお悩みを解決し、新しい大きな一歩のお役に立てることができて、とても嬉しく思っております。

いつまでもお子様たちと仲良いご家族さまでいらしてください。またお困りの際は、お気軽にご相談くださいませ。

ありがとうございました。

最後にお困りの方へ…

現在社会では様々なご事情があり、苦しまれているご状況化にある方もおられます。そして、そんな深刻な状況の中、必死に業者を調べられ、きっと藁をも縋るようなお気持ちで、私どもにご連絡くださっているとご想像いたします。

そのような、ご相談の対応をする私どもスタッフは皆、身の引き締まる想いでお客様のお言葉一言一句に、全神経を集中して、お話しをうかがいます。

まずは、落ち着いて正しい情報と冷静な行動を心掛けてください。

もしパニックになりそうであれば、これから何をするべきか、必要な事は何なのか、メモなどを使い箇条書きにしてみてください。

そして、優先事項を考えてみてください。

  • ご自身お子様の身の安全を最優先してください。
  • 荷物を捨て今すぐ家を出る事を考えてください。

もし、それでもどうしてもお荷物の移動が必要であれば、お気軽にご相談くださいませ。

その時は、お電話でお話をお伺いする電話アドバイザー、それを引き継ぎ、引越しの準備~実行計画の策定、その後の安全確認までを一貫してフォローするプランナー、そして、お引越し当日の作業を統括する現場リーダーから各現場スタッフまで、携わる人間一人ひとりが団結し、一丸となってご支援いたします。

スタッフ一同より

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