保管倉庫から建て替え後の無垢材施工の新築一戸建てへ搬入!数点の大切な家具の「荷物お預かり便」完了
自宅を建替えることになったのですが、代々引き継いでいる大切な家具がありまして、その家具だけどこかにあずけたいと思っているんですが…
中々、家具を数ヶ月預けられるような保管場所が見つからず、困ってます…
そのようなお悩みでご相談をいただいたTさまは、長年お住まいになったご自宅の建て替え時に、ご家族さま何代にも渡り受け継いでいる大切な家具が数点あり、建替え工事期間の預け先にお困りのようでした。

御社のHPは何回か見ていたんで、一度電話してみようかなと思っていたところ、偶然にも今回建て替えをお願いした工務店さんからご紹介いただいたのが御社だったんで、縁があるのかなぁと思いました…
(写真撮影:UCHIGASAKI)
(文責:PSS専任ライター)
建替え前のご自宅からの搬出~倉庫まで
【それから約1年お預かり後…】
こんにちは。長らく預かっていただきありがとうございました。
自宅が完成いたしましたので、搬入の方をお願いいたします。
Tさまより、ご連絡を受け、雨の日を避けながら日程調整の上、ご新居へ搬入作業に向かいました。
保管倉庫からの出庫


アサインされたスタッフ3名は、トラックの日常点検を済ませ、出庫口へトラックを移動させました。

その後、打合せを行ないます。
今回の保管している数点の家具の内容と注意点、ご新居が無垢材使用のため、養生(建物保護)にはテープを貼れない場所があることやその為に準備する資材等々、3名のスタッフは様々情報を共有してから出庫作業に取り掛かります。


格納されていた数点の家具は、葉山家具のドレッサーや桐箪笥、民芸家具など受け継がれてきている大切な家具です。



保管ラックから一つひとつ丁寧に取り出し、トラックに積載していきました。


坂道の多いご自宅付近の道路状況も考え、積み込む際には荷崩れが起きないような高さを保ちます。
搬出時に作成した荷物リストと照合させながら、丁寧に積み上げて行きました。

積載完了後、再度確認をしてTさまのご自宅へ出発いたしました。

ご新居の状況確認とテープを壁柱に貼らない養生
大きく生まれ変わったご新居に入ると、無垢材の木からとてもいい香りが漂っていました。
何もしなくても癒やされるような雰囲気です。
玄関には土間が設けられ、魚が飼育されていて、天井の吹き抜け、ロフト等、風が心地の良く明るい、本当に素敵な家となっていました。

私どもスタッフは一通り拝見させていただき、打合せした後、Tさまにご指示を受けます。

置き方、置く位置、置く家具、使用方法…。様々なお話しをお聴きし、その生活のスタイルに一番良いやり方をシミュレーションしながらヒアリングをしていきました。
そしてその後、搬入経路の養生を開始いたします。



搬入経路の養生には、階段や段差に使用するモノや壁等に使用するモノを使い分け、責任者がメンバーに指示を出しながら、慎重に進めていきます。


テープの貼れない壁部分の養生には、ウォールバー(※)と言う専用の道具を使用して養生資材同士をテープで固定いたします。
※養生中と書かれた長細い板状の資材
複数の目で確認する搬入作業の安全性
外構はまだこれから施工を行なう場所も多く、足場が悪い状況でした。

そこで、20年以上の経験を持つ搬入のベテランスタッフが室内への運び入れを担当し、その補助をもう一人のスタッフが行なうという方針を立て、作業を実施していきます。

大きな家具を抱えたまま2名のスタッフだけで行なうと、どうしても死角が生じて事故を起こしやすくなります。





それを防止するために、今回の新居搬入では、一人が死角を注意しながら声を掛け、複数の目で階段、壁、床などに細心の注意をしていきます。
Tさまにも設置場所にお立ち会いしていただき間違いがないようにします。


家具に巻かれた梱包資材を取り外し一つひとつ設置していきます。

奥さまが大切にされている「葉山家具のドレッサー」は特に厳重に梱包をいたしました。


そして、3名で声を掛け合いゆっくりとご希望の場所まで運び入れました。

こうして、一点一点の家具を安全且つ確実に設置していきました。
家具の設置後は、微調整をしっかりと行ないます。
家具の設置が無事完了した後は、厳重に施した養生資材を取り外していきます。



取り外し時にも、資材で壁を傷つけないように細心の注意をいたしました。

作業完了後の記念撮影実施
ーTさま
ほんとに、色々とお世話になりました。
もしかしたら、今度は叔母の自宅の件で相談するかもしれませんが、その時はまた、よろしくお願いいたします。
撮影時は、ご家族さまの明るい笑顔が数多く見られました。
こうして、1年に渡るサービス「荷物お預かり便」が完結いたしました。
Tさま、ご利用ありがとうございました。
明るく爽やかな風が漂う素敵なご新居で、いつまでもお幸せにお過ごし下さい。
スタッフ一同より
経年美化という素敵な価値観
今回の事例記事のTさまをご紹介下さいました「松匠創美」さまは、葉山市や逗子市、鎌倉市など神奈川県中心に注文住宅を建てている工務店さまです。
その家づくりは、住み人たちの日常を居心地のよい場所へと変化させます。無垢素材を活かした「経年美化」というスタイルで、年を経て美しさが増す、長く愛され住み継がれる家を施工されています。事例の記事でその雰囲気が感じられたら幸いです。
この「経年美化」という言葉、とても素敵な価値観だと思いませんか。
Tさまのように家具を何代にも渡り大切にされている方が、ご依頼された理由がわかります。
私どもも、涼やかな風が漂う家の中という心地のよい仕事に関われて感謝しております。
この度は、ありがとうございました。